解決事例76
事故のお怪我により入院していた方が、事故当初とは別の死因で亡くなられたとされたことについて、事故と死亡の因果関係が認定された事例
事故態様① (被害者 対 加害者) |
自転車対車 |
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事故態様② | 接触 |
争点 | その他 |
属性 | 栃木県・70代男性・無職 |
症例・受傷部位 | 外傷性くも膜下出血、脳室内出血、急性水頭症 |
後遺障害等級・死亡事故 | 死亡事故 |
保険会社名 | AIG損害保険株式会社 |
弁護士費用特約あり・なし | なし |
保険会社提示額 | 最終示談金額 | 増加額 |
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3874万円 | 3874万円 |
交通事故の状況
被害者様は、青信号の横断歩道を自転車に乗って渡っている途中、左折してきた車と接触する事故に遭われました。
事故後、救急搬送され、脳内出血等により意識不明の重体となってしまい、寝たきりの入院を余儀なくされました。入院中、感染症感染により容体が悪化してしまい、事故から数か月経った頃、敗血症で亡くなられました。
ご依頼内容
今回、ご親族であるお子様から、相手方保険会社の対応等に不満を持たれているとのことで、交通事故の豊富な経験がある当事務所の弁護士へご依頼いただくことになりました。
対応内容
被害者様が亡くなられたことについて、相手方保険会社としては事故から時間が経っており、死亡との因果関係が認められない可能性があり得る見解でした。そのため、担当弁護士はこれまでの経過を踏まえ、まずは当事務所にて自賠責保険へ被害者請求を行い、事故が原因で亡くなられたことを認めてもらう方針となりました。
当事務所では、病院から治療の経過が分かる診断書を取り寄せ、事故と死亡の因果関係を認めてもらえるよう資料を集め、自賠責保険へ申請を行いました。
成果
申請を行った結果、事故と死亡の因果関係が認められ、亡くなられたことに対する自賠責保険金が無事支払われることになりました。
自賠責からの認定をもとに、相手方保険会社と賠償金の交渉を行いました。
当初、相手方保険会社は、死亡の慰謝料やその他損害を低い金額で提示してきましたが、担当弁護士が妥当な金額ではないと何度も交渉を重ねた結果、ご満足いただける額での慰謝料を得ることができました。
今回、ご家族の方が亡くなられた痛ましい事故でした。せめて正当な賠償額をお受け取りいただけるよう、少しでも依頼者様にサポートできるように、事務所として尽力した事案となりました。