解決事例59
自転車乗車中の事故により高次脳機能障害の傷病を負い、後遺障害併合8級の等級が認定され、約7400万円の賠償金を獲得した事例
事故態様① | 自転車対車 |
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事故態様② | 追突 |
事例の特徴 | 示談交渉 |
争点 | その他 |
属性 | 栃木県・10代男性・高校生 |
症例・受傷部位 | 脳/多発脳挫傷、硬膜下血腫など |
後遺障害等級・死亡事故 | 併合8級 |
保険会社名 | AIG損害保険株式会社 |
弁護士費用特約あり・なし | なし |
保険会社提示額 | 最終示談金額 | 増加額 |
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7431万円 |
交通事故の状況
依頼者様は自転車で走行中、後方から進行してきた自動車に追突されました。
ご依頼内容
本件事故から数日後に、依頼者様のご両親が来所されました。事故後の大変な状況の中でわからないことが多く、相手方保険会社とのやり取り、示談交渉の一切を任せたいとのことでご依頼に至りました。
対応内容
事故の傷病に関しては、脳を損傷したことにより、嗅覚障害、集中力や記憶力の低下など高次脳機能障害の一環と思われる症状が見られたことから、弊所としては、嗅覚については定期的に病院で検査を行ってもらうこと、集中力や記憶力の低下に関しては、依頼者様のご家族の側で、起こった出来事を都度メモしてもらうなどしてもらうようにご案内しました。
その後、症状固定となり、ご家族からは日常生活状況報告書、高校の担任の先生からは学校生活の状況報告書、医師からは後遺障害診断書・神経系統の障害に関する医学的意見・頭部外傷後の意識障害についての所見等の書類を取り付け、後遺障害の申請を行ったところ、集中力や記憶力の低下などの症状については後遺障害9級10号、嗅覚障害については12級相当、併合して8級の後遺障害が認定されました。
成果
後遺障害の等級認定後、相手方保険会社との間で示談交渉を進めました。
高次脳機能障害に関する後遺障害は等級自体を争われやすい傾向にありますが、本件では治療中から相手方保険会社の担当者に細かく症状を伝えていたことが奏功してか、特に後遺障害の等級を争われることなく、スムーズに賠償の交渉を進めることができました。
そして金額の面においても、ほとんど当方の請求額をそのまま認定してもらう形で話が進み、最終的に治療費を除き、7400万円ほどの金額で示談をすることができました。